美穂-310
気がついたベットの部屋は、さっきまでいた部屋ではない…セミダブルベットが1つだけの、普通の部屋であった。
今、裸っていうことは…おそらく裸のまま廊下を隔てた真向かいの部屋へ運ばれた事になる。
仰向けになり、股間に触るとヌルヌルしたヌメリやローションの粘つきがはある。
(お風呂に入ってサッパリとしなきゃ…)
掛けられていた羽毛ふとんをどけて、風呂場に入ると、お湯がちゃんと入っていた。
「えっ、誰が…」
すぐに田嶋の顔が浮かび上がってきて、嬉しさが込みあがってきた。
一通り躰に付く汗をを洗い流して湯船に入ると、すねや首の後ろがヒリヒリとしてきた。
さっきまでの、麻縄の厳しい縛りが蘇ってくる…自分の瞼に焼き付いている緊縛姿が浮かんでくる。