美穂-349
誰かに見られる中で責められ続けていた3日間で、美穂が寝たのは…合わせてもわずか10時間もない。
躰を責められる事で眠気が近寄らなかったと言えるが、今は…その責めがない。
安堵の中で睡魔が近づくのは当たり前だが、エミと田嶋を17時に起こさなくてはならない…
ふと思いついて、ベランダで風にあたり眠気を拭い去る事にした…気持ちの良い風にあたり…"全裸だともっと、気持ちが良い"のではと思いつく。
近くには同じ高さのビルはないし、腰から下半分はベランダの目隠しで見えないはず。
スカートのホックを外して脱ぎ落とし、シャツを捲りあげて全裸になる。
夕日が肌に温かさを伝え、そよぐ風に髪をなびかせ、やがて眼をつむる。
視界がなくなると、自らの"責め絵"が瞼に浮かんでくる。
(えっ、私っ責められ好きなの…)