美穂-373
美穂は、我が家が焼けてなくなった時は、悲劇的事が何重にも重なり続くと思い込んでいた。
頼れる処は、田嶋さんだけだし…もたれ掛かっても、しっかりと受け止めて貰える男性に、やっと出逢えたと思い込んでいた。
ノーマルな出逢いとは、けっして言えないが、八方塞がりの美穂には田嶋さんだけと思う反面、男に騙されたばかりで、懲りない馬鹿な女だと、卑下する自分自身もいた。
しかし、もう揺るがない。美穂には、縄が無くては、生きている気がしない自覚があり、その先には…田嶋さんがいた。
どこまでも転がり落ちて行きそうな美穂を支えてくれている実感がある。
頼れる処は、田嶋さんだけだし…もたれ掛かっても、しっかりと受け止めて貰える男性に、やっと出逢えたと思い込んでいた。
ノーマルな出逢いとは、けっして言えないが、八方塞がりの美穂には田嶋さんだけと思う反面、男に騙されたばかりで、懲りない馬鹿な女だと、卑下する自分自身もいた。
しかし、もう揺るがない。美穂には、縄が無くては、生きている気がしない自覚があり、その先には…田嶋さんがいた。
どこまでも転がり落ちて行きそうな美穂を支えてくれている実感がある。