美穂-386
「…はっはい。お願いします。」
最初に会った"緊縛moon"と、さっき外で救ってくれた優しい志保さんが、態度を急変させ、女王様の志保様になっていた。
田嶋から、『志保はSMレズショーを美穂と組ませて、披露する』と美穂が来た一昨日に言われていた。
アパートが火事で焼け落ちた事は、志保はまだ知らない。
会社役員の奴隷にするために、研修として"緊縛moon"に来た女としか知らない志保は、SMショーの練習を行うために来させられたと思っている。
田嶋は、美穂が辞めるかも知れないと、心の奥では思っている。
黙って志保をマンションに差し向けた‥もちろん、つなぎ止める意味を込めて出かけさせた。
志保は、ベースはMだが、Sの要素を引き出したら、無理ない女王様役もできる女に躾られた。