美穂-418
"田嶋さんの指示で調教具を運んできました"
[ありがとうね‥中に入れてくれる]
玄関先から1段上がった廊下に、あまり梱包もしていない調教具を丁寧に、抱えて据え置いた。
"路駐禁止なので、これで戻ります。"
志保の姿に一瞬瞳を輝かせていたが、荷物を玄関先に置き、直ぐに戻ってしまった。
緊縛moon警備のイケメンの"大輔君"であった。2度ほど、ノーマルに抱かれた事がある‥田嶋さんに、やっぱりバレてたのね。
"私は知っているぞ"のサインだと‥志保は直ぐに悟り、カメラに向かって‥[もう、勝手に警備の子をつまみ食いしません。ごめんなさい。]と、言いながら頭を深く下げた。
警備モラルを維持するために、警備員との交際は禁じられていたからである。