美穂-497
志保は、そんな幸子の縄を解きはじめ、幸子にもシャワーを浴びてくるように伝えた。
(志保には、秘めたる思惑が監視室に呼ばれた時に浮かんだ。田嶋のマンションから送られてきた映像に美穂が責める女を、自分も責めたい気持ちが疼いていた。)
浴室からは、時おり2人の楽しそうな笑い声がしている間に、志保はドリンクを作っていた。
幸子には、淫靡な世界に導くための媚薬を混ぜ、美穂には即効性の高い睡眠薬を混ぜ合わせた。
何も知らない2人は躰と髪をバスタオルで繰るんで出てきた。
[冷たい飲み物を用意したわ。はい、美穂はこれ、幸子さんはこちらをどうぞ。]
それぞれに手渡しされたグラスを、何も気にせずに2人は飲み干した。
[美穂、躰にオイルするから、ベットに行ってくれる。幸子さんは、続きをやるから椅子に座って]