美穂-194
機内で3度目に躰を震わせた美穂は、さすがに眼をあけることなく…静かになり…穏やかな顔(仏様)で寝入っていた…
ひかるが近寄って来て…[間もなく着陸体勢前の"シートベルト装着"ランプが点きます。田嶋さんが、ベルトを付けてあげて下さいね]…
如何にも、お楽しみは…もうダメとばかりに、両手の人差し指を使って"×"の合図を出していた…
[女は脱ぐのは簡単だけれども、履くときは気を使います…最後に降りて下さいね…]
『悪い…飛行場に着く時間を会社に伝えてあるから、先に降りて話をしてる…ひかるが美穂の身繕いをみてやってくれよ…』
[旦那さんみたいですね…違いますか…未来の旦那さんだと思ったのよ(笑)…]
『……、頼んだぞ…』
新千歳空港に飛行機が着き、田嶋はビジネス席の先頭で出て行った。
逆に美穂は、乗客の居なくなるのを待ち…ひかるに渡したスカートを手にし、膝掛けで隠し、座ったままで躰をくねらせ…器用にズラしあげていく。