美穂-331
「もしも、私が立候補したら、書類審査して頂けますか。…無理ですか。」
こんな普通な会話をしながら、普通と言わんばかりに、どちらともなく腰が動き出している。
『大丈夫だ。書類選考と1次面接はすでに楽勝に通り、最後の面接をいつにするか、考えている処だ…』
「いつのまに…美穂をっ。とっても嬉しいです。合格する様にこっそり躾て下さいね(笑)…」
(子宮の入り口に当たっているのを、2人で楽しみながら…美穂がのけぞり倒れるのを支えて、当て合っていた。)
『まるで、裏口入社の手助けをするようだな~。最後の試験は…課題を考えておくっ』
悶える声から、奇声をあげ続ける美穂からは、もう何も返事はなかった。
翌朝は、ひかるに変更を頼んだ羽田に向かう始発の新千歳空港7時30分の便に乗り込み、寝不足解消とばかりに田嶋は美穂の手を握りながら寝ていた。