知子-14
『逝きたければ、素直に言えば、良いんだぞ。言わないで逝くと罰則があるからなっ』
(優しい誘い水だこと。まだまだ、耐えて、期待を削いでやるわ~)
「この位は大丈夫ですわ。切羽詰まったら、お願いはちゃんと言い…ます。」
そうは言ったものの知子の頑張りも、限界にきていて、脚先は、すでにベットについている状態だし、肉壺の奥までとどき、力んでいる分バイブの勢いが増すようになり、田嶋に言葉を伝える前に、知子は逝っていた。
「ああああっだめっいぐぅ、うぐぅ、いああああ~」
吊られているから、ベットに倒れ込めない分、激しく逝き続けた動きが、監視カメラにもはっきりと映っているに違いない…
そんな優越感の中で、わけのわからない叫びと腰を不自然に揺り動かして逝き続けていた知子が、潮を吹き飛ばした。