美穂-344
一人で寝室に行く田嶋を美穂とエミは、微笑みながら見送った。
[美穂さんは、田嶋さんに惚れてしまったみたいね(笑)]
『えっわかりますか。自分でも、急激な変化の中で頼る人が田嶋さんしかいなくなったせいなのか…親しくなって間もないのですが…』
[愛情に時間は必要ないわょ…ご自分の歩む道は、ご自身で決めて良い年齢でしょう。死んでも離しちゃいけない人に出会えるチャンスは数少ないわ…]
「エミさんったら、私よりも若いのに、凄いことを言うのね~」
[この世界に入ったら…自分に対して素直になったとは思っているけど、凄いとは思っていないわ。でも、悶えている時にきわどい事をお客様に言っているらしいけどね~(笑)]
「私も、旦那さんに一昨日死なれたのを機に、変わるつもりです…もう、随分変わっているかもしれないし…」