美穂-368
さっきとは違い、勇也はチャックをさげる以外は、何も求める動きも、催眠術の呟きもしないでいたが…
麗子の意志で、左手は動くだろうと予想している勇也…麗子は、"開かれた扉の中に進むのは当然"とばかりに、チャックが下げられたズボンの中へ手を入れてきた。
そんな麗子に、"とどめ"打ち込む様に勇也も股間に差し込んでいる右手で、肉芽を的確に捉えて、軽く押し触ったり止めたりを繰り返えす。
指の動きが止まると麗子は、勇也の指先を求めて、腰を突き出してきた。
何度か繰り返していると、動く指先に腰を上げ、タクシーの中にいるのを忘れて、悶え声が運転手に聴こえるのを抑える事もせずに、軽く逝き…動かなくなっていた。
タクシーが急な勾配を登りはじめ、ホテルの正面玄関に付き、タクシーを降りる時には…もう、すました顔の麗子に戻っていた。