教会の妄想-4
部屋に着くなり‥
『裸になり、ボディネックレスの上にコートを着なさい。』
「えっこれで外に行くのですか‥」
『質問はなしだ。"はい、わかりました"しか言うなっ』
「‥はい、わかりました」
『この車椅子に座りなさい。』
「‥はい、わかりました」
美桜の目頭を押さえ目隠しをかぶせ、その上から包帯を巻き、"眼の手術"をしたいでたちになった。
(車椅子には、手首・足首にベルトがあり、美桜を拘束するために私が自ら取り付けた。)
座ったコートの上からは大きな膝掛けを掛け、深い帽子を被せて寒さを凌がせる。
『出かけるぞ‥』
「‥はい、わかりました。」
廊下・エレベーターと移動していくなかで、ローターのスイッチを入れて移動して、外に出て、有る建物に向かう。
美桜は、2度3度と車椅子の上で逝き続けているのがわかる。