美穂-414
志保は田嶋に知らせてもらった美穂の足裏のすぐ近くの色の違う床板を触り、反転させた。
反転して出てきた物は、頑丈な鉄の輪が楕円の半分程度の大きさで付けられていた。
脚縄を固定する仕掛けだと覗いていた美穂にもわかるし、脚を引き上げた縄尻をこの場所に繋ぐのも有りだろうと、想像を巡らしていた。
テレビやソファーが置いてある応接間と思っていたが、わからない様に仕掛けがあったとは‥責める志保と責められる美穂も、予想外で驚いていた。
それでも美穂は直ぐに、本格的に拘束絶叫が訪れる不安な気持ちと、躰が疼く面で楽しみな時が来るとも思い直していた。
(志保さんたら‥こんな仕掛けに動揺しちゃったのかしら~)
「どうしましたか~志保さん、縛って下さい。」
[わかってないのね~。今、考えてたのよ。美穂をどんな風に虐めるか‥]
(いけない‥私たら、こんな仕掛けに動揺してしまう‥。私が責められる事を考えてしまうなんて、どうかしているわ~)
つづく