縄好き

正直な処、困っていた。

相手は、未成年の少女だ。しかも、処女だ。

面倒な事になる前に、終わりにしなくてはならないと決めていた。

将来は、看護師に成りたい事を聞き、学校案内の請求先を調べ、３校の住所をメ
ールしたりもした。住んでいる場所は仙台で、姉妹校が東京にもあるのも選んだ。

その後の家族との相談や、学校訪問などを勧め、エロな調教をせずにいたら、連
絡も来なくなった。

半年過ぎた夏休みに電話が掛かってきた。

お金を貯めるため、バイトを２つやっている。

志望校は仙台の看護学校に決まっていた。

儂以外の男と何度もメール調教をしたらしく、｢ＳＭ｣の興味は増すばかりで、嗜
好が合わなくて、直ぐに別れてしまっていた。

出会い系特有のｓｅｘ相手を物色する男ばかりだと聞くと、わかる様な気がして
苦笑いしていた。儂とて20代ならば、大差ない発想の接触の仕方であったろうと…。

己の｢快楽｣ではなく相手の女性の｢快楽｣を追求し、｢快楽責め｣に嗜好が固まっ

てしまい、その性癖から抜け出さない…偏屈な男であった。