美穂-142
(落ち着けっ、助けるのが先だっ)
田嶋は、眼を吊り上げて、拳を握りしめて…深呼吸を数回しながら、自分に言い聞かせていた。
山本は、躰の上に乗せている美穂を横にずらして、ベットから起き上がり、テーブルの脇の椅子に座った。
煙草に火をつけ、テーブルの上にある…鋭く光るナイフを見つめている。
その時、拘束椅子にM字開脚でバイブを固定して…ねじ込まれている志保に異変が起きた。
口枷・目隠しで悶え声がはっきりとしていないが、幾度目かわからないが、逝きはじめている。
無理もない…バイブをくわえる肉壺からの刺激に、新人美穂のフェラの音や嘔吐…さんざん喘いだあげく、逝く声を聞かされた…
Mな志保には、きつい「スペシャル放置責め」になってしまったのだろう…
(美穂を犯す前に、今宵競り落とした志保を犯しにかかるなっ…)
山本は、椅子から立ち上がり…2人を交互に眺めながら、深く煙草を吸い込み、吐き出した。
(すかさず、田嶋は麻由美へ、「いつでも飛び出せる様にしていろっ」と連絡を入れた…)