美穂-115
田嶋は、谷口の一連の振る舞いを見ていて…「若手の調教師」にしたいと思っていた。
(ダメもとで、スカウトしてみよう…)
激しく「逝った」美穂の吊られている脚が…「ひくつく」姿の状態を…目の前に谷口…横に田嶋が並び見ている。
『美穂の脚の麻縄をほどいて貰えますか…』
「良いんですかっ」
『片脚をお願いします』
2人が美穂の横にそれぞれ座り、脚を吊り上げていた麻縄を解いていく。
20
『谷口さんとお話がしたいので、ご自分のボックスで、私が行くまで…店の子と呑んでて貰えますか』
「はあ~、はい、構いませんよ」
谷口を連れてきた社長候補は、指名の女性と…誰も居なくなったボックスを見て…
「はい、わかりました…貴方は…」
『申し遅れました…私は、こちらの総支配人をオーナーから、かってに任された田嶋です。本当は…ただの調教師ですよ…』
キョトンとした顔の谷口を見て…
『安心して下さいよ。谷口さんを喰う様な真似はしませんよ(笑)…ここからは私に奢らせて下さい。
谷口さん好みの美人をボックスに差し向けますから、ゆっくりとしてて下さい…』