縄好き美穂-12

美穂-12

ランジェリーショップは、上の階だ。エスカレーターで、美穂は恥ずかしさに耐えられなくなって思わず、お尻を押さえた。

手にやわらかいお尻の感触が伝わる。
（やだ、自分のお尻なのに…感じる）

また、股間に熱いものが湧き出す感触があった。今度は何も身に着けてはいない。長いエスカレーターを降りて、足を踏み出すとかすかに濡れた音がする。

慌てて美穂は周りを見たが、幸い、近くに人はいなかった。

しかし、それで、ほっとすることはできない。

内腿に熱いものが流れ落ちる感触があった。
（溢れちゃう…）

慌てて内腿を締め付けたが、かえって尻肉を引き締め、締め付けた内腿が美穂の敏感な部分を刺激してしまい、逆効果だった。

溢れ出た淫汁はもう止めようがなく、内腿をゆっくりと伝い落ちるのがわかる。
（どうしよう…ランジェリーショップは５階だし…）
ショップより映画館のほうが近い。

映画館なら目の前だ。迷った末、美穂はそのまま映画館に入ることにし、中に入り、席に着いた。

入る前はご主人様の命令としてではなく、映画館でオナニーしてみたいという気持ちでいたが、いざ、座席に座ると緊張していた。

さすがに恥ずかしさが込み上げてきて、美穂はためらった。
（別にどうってことない、座ってれば誰にもわからない）

美穂は、そう自分に言い聞かせたが、自分がノーパンであるという背徳的な感覚は、再びどんどん美穂の中で膨らみ続けていた。

場内の照明が落ち、映画が始まった。痴漢に差し入れられた指の感触はまだ股間に残っており、それは全くおさまりそうにない。

無意識に股間に指が伸びていた。人気の映画だったが、公開から少したっていたせいか観客は少なく、美穂の隣もけっこう空いている。

美穂は、座りなおして、直接裸のお尻をいすにつけた。いすに深く座って、今度は少しずつ前へお尻を動かす。

スカートはずれあがり、真っ白な大腿部があらわになった。足を広げてみた、ゆっくり…
（やっぱり、恥ずかしい…）

でも、もう少し、広げてみた。隣には人はいない。
（でも、後ろから覗き込まれたら…）
（前の人が振り返ったら…）

初めて体験する緊張感に、異様に興奮して、ゆっくり、手を当ててみる。
（ああ、だめ、もう、息がつまりそう）

少しだけ、指で淫部を触ってみる。
（うそ！熱い）

つづく