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美穂-20

『美穂、ちょっと喉乾いたから待ってて、何か買ってくるから…』


真希はそう言うと、さっとベンチから立ち上がった。


「ああ、真希様、私もいく」


美穂も慌てて立ったが、真希は、美穂の肩を押さえて…


『だめ、美穂はここにいるの、わかった?』


そう言って、真希は美穂の後ろから腕をとり手首の両方の腕輪に細い紐を通すと、ベンチの背もたれに縛り付けた。


「真希様、だめ、解いて~置いてかないで~お願い」


美穂は、泣きそうな顔で真希に懇願したが…


『そんな顔してると、よけい何事かって思って人が寄ってくるよ』


そう言うと、真希は美穂に軽くキスをした。立ち去り際に美穂の淫部に無線ローターを押し込めスカートをぐっとひきあげて行った。

美穂はひとりベンチに残された。しかも、腕を後ろに回されて固定されたため、胸を隠すことはできない。

ひきあげられたスカートからはむっちりした真っ白な太ももがあらわになっている。

美穂はベンチに深く腰をかけ、お尻をひいてぴったりと足を閉じてできる限り前かがみになって見られないようにしたが、その格好自体が不自然で余計に目を引くことに気づかなかった。
(真希様、感じてきちゃう。悶えてたら、きっと…誰かに気づかれる、どうしよう? ガマンできない~)


「ぁぁ~ぃああ~」

ベンチから見える前の広場に人はいるが、少し離れているので美穂は少し安心したが、背中を丸めて真希の帰りを待った。

しばらくすると、若い男性が2人近づいてきた。
(やだっ来ないで。こっち来ないで~)


美穂は、いっきに緊張した。
(真希様、早く帰ってきて…今、どこ?人が来てるよ)


美穂は、あせりながらも、じつは感じていた…

男たちは2人で何か話しながらもうすぐそこまで来ていた。
(ああ、来るっ来る…見てる?…見ないでぇ…)

「あっやっ、ぁぁ~」

若者たちは、美穂の隣のベンチに座ろうとしたが、後ろを歩いていた背の高いほうの男が、不自然な姿勢とうめき声を出している美穂に不審な目を向けた。


『おい、拓也、なんか変だぜ。つながれてるみたいだ』



先に美穂に気づいた男、宏が立ち止まり、前をいく拓也を呼び止めた。

美穂が必死に前かがみの姿勢をとったので、腕がベンチに固定されていることがばれたのだ。

拓也が、美穂に近づいて話しかけてきた。

つづく

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