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茉莉-12

昼過ぎ、会社に居る茉莉に真希から電話があった。

『今すぐ、ノーパン・ノーブラになり、会社を早退して映画館の前に来て』

と連絡があった。

昨夜の事が、目の前に蘇り、恥じらいながら…


「わかりました。ご主人様の言いつけ通りに会社の中で…ぬっ脱いでから向かいます」


課長に朝から具合が悪かったので、まだ3時だけど帰らせて欲しいと頼んで、許可をもらった。


『やっぱりそうだと思ってたよ。疲れた顔してるから、帰ってゆっくり休み

なさい。明日は金曜日だから、具合が直らなければ明日も休暇を

取ってもいいぞ』


「様子をみて、そうします。ありがとうございました」


更衣室に行き、私服に着替える時にブラまで取ったら、乳首がすでに堅く立ってきた。

ショーツには濡れたシミが付いている。

仕事をしながら昨夜の事が蘇ってしまい、有り得るとは思っていた。



昨日は駅の改札を出ると、地下の通路は、直接映画館のある建物までつなが

っているが、その手前で、茉莉はトイレに入った。

破れたパンストもだが、濡れたショーツの感触は、あまりいいものではない。

トイレでパンストを脱ぎ、ショーツを下ろし、濡れた淫部をティッシュでていねいにぬぐった。

ぬぐいながらも、指はまたクリトリスの上を這う。


電車の中で抵抗もせず、それどころか股間をビショビショに濡らすほど感じ

てしまったことを考えると、また身体の芯がジーンとしびれたようになってくる。


(いけない、これじゃ拭いてる意味がない)


自分自身がおかしくて、茉莉は少し笑った。そして、ショーツをあげようと

したが、濡れた部分はすでに冷たくなっている。


これをまた身に着けるのはいやだった。

といって代わりのショーツもパンストも持ってはいない。


(脱いじゃおう)


思い切って、パンストとショーツを脱ぎ、茉莉はそれをバックにしまった。

茉莉の向かっている映画館はショッピングモールの中にあったので、そこで

新しい下着を買えばいい。


そう思ってトイレを出たのだが、すぐに恥ずかしさがこみ上げてきた。

スカートの丈はそれほど短いわけではないが、さすがにこの時期に生足をさ

らしてる人はいない。


後ろを歩く人、すれ違う人、みんなに見られているような気がして、茉莉の

中に、電車で痴漢されたときのような背徳的な思いが再び湧き上がってきた。

つづく

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