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茉莉-30

『茉莉、茉莉、見てごらん』


しばらくして、真希が茉莉に声をかけた。その視線の先を見てみると、先程のウェイトレスがレジ横で同僚のウェイトレスに、何事か囁いているのが見える。

そして二人の視線が茉莉の方に向けられた。


(あぁ、こ、こんな姿を…あの人…きっと、軽蔑してるわ。私のこと…変態だって…きっと、そういってる…でも、その通りだわ。私…どうしようもない変態に見られてるのがわかってて…止められない…手が…ああぁ! 気持ちいい!)


さっきのウェイトレスが、ふたたび近づいてきていた。


『どう?彼女にもオナニー見せてあげる?』


今の茉莉にはまともな返事はできない。他人の視線を意識しながら、ただ股間のバイブを動かす手を止められずにいた。


「あのう…お客様…やっぱり、そこまでは、ちょっと…」


彼女は、申し訳なさそうに真希にそう言った。


『こっちこそ、ごめんなさいね。もう出るから…茉莉、行こう。支払いしてきてね。』


真希は、そう言って、伝票と財布を茉莉に渡した。


(えっ…わたしが…ぇぇぇ、そんなぁ~真希様、せめてバイブを止めて…)

バイブを止めるように真希に目で訴えたが、真希はさっさと立って、その彼女と何か話をしている。

茉莉は、振動したままのバイブを、グッと奥まで押し込んでそのまま立ち上がり、渡された伝票と財布をもって、ウェイトレス達が待つレジの方に向かった。

応対したのは別のウェイトレスだった。

きっとさっきの彼女から聞いて、好奇心を覚えたのだろう。

彼女は、茉莉の足元からゆっくりとその視線を胸や乳首にあげてきった。

伝票を差し出し、財布を広げる茉莉の姿は、まだスカートの裾が半分ほどずり上がったままで、下着が少し見えている。

先ほど自分で乳首をこね回したため、ペインティングしてあった乳首の色が落ち、もはや疑いようのない状態になっていた。

彼女は好奇な視線を茉莉の全身に送り続けてきた。

うっすらと笑っているようにも見える。その嘲笑がまた、茉莉の官能を刺激した。


「1260円になります」


ウェイトレスは伝票を受け取り、抑揚のない声で言った。

広げた財布からお金を取り出そうとした茉莉の股間から、ひときわ大きなモーター音が聞こえてきた。

真希が振動を高めたのだ。


つづく

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