茉莉-31
真希の横にさっきの彼女がいて、その様子をじっと見ていた。
「あうぅっあっ・・あぁぁ」
茉莉は、レジのカウンターに右手を着き左手で下腹部を押さえ、腰を折って耐えた。
「ご、ごめんなさい……」
うつろな目で、財布からお金を出しながら、茉莉はかろうじてそう言った。
「ありがとうございました」
ウェイトレスは、お釣りを渡そうとしたが、故意か偶然か、おつりの小銭が茉莉の手のひらからこぼれて床に落ちてしまった。
茉莉が床に落ちた小銭を拾おうとしゃがんだとたん、股間のバイブがショーツの脇から抜け落ちた。
”ガタン“
その音で、レジ横の席にいた中年の男性も、今レジにやってきた若い女性も、入ってきたばかりのカップルも、床にしゃがんだ茉莉に目を向ける。
しゃがんで太ももの付け根まであらわにした茉莉は、あわててバイブを拾ったが、それを隠すものがない。
「あうぅっあっ・・あぁぁ」
茉莉は、レジのカウンターに右手を着き左手で下腹部を押さえ、腰を折って耐えた。
「ご、ごめんなさい……」
うつろな目で、財布からお金を出しながら、茉莉はかろうじてそう言った。
「ありがとうございました」
ウェイトレスは、お釣りを渡そうとしたが、故意か偶然か、おつりの小銭が茉莉の手のひらからこぼれて床に落ちてしまった。
茉莉が床に落ちた小銭を拾おうとしゃがんだとたん、股間のバイブがショーツの脇から抜け落ちた。
”ガタン“
その音で、レジ横の席にいた中年の男性も、今レジにやってきた若い女性も、入ってきたばかりのカップルも、床にしゃがんだ茉莉に目を向ける。
しゃがんで太ももの付け根まであらわにした茉莉は、あわててバイブを拾ったが、それを隠すものがない。
ボディペインティングしただけで乳房丸出しの茉莉は、バイブを握った手で乳房を隠す。
「きゃあっ」
入ってきたばかりの女性が驚いて声を上げた。
(うわぁ~やあああ~見られてる。みんなが、みんながこっちを見てる…)
茉莉には、とても落ちた小銭は拾えない。真希の横にいたさっきのウエイトレスが、動けない茉莉に代わって小銭を広い、茉莉と真希を見比べて、拾った小銭を直接真希に手渡した。
「ありがとうございました。」
『こっちこそ、ありがとうね。』
真希は、小声でそのウェイトレスにだけ聞こえるように言うと、茉莉を抱きかかえ、周りの人達に軽く会釈をしてそこを出た。
エレベーターの中で、カーディガンを羽織ながら、茉莉はまた泣いていた。
『大騒ぎになっちゃったね』
真希はなきじゃくる茉莉の肩を抱いてまるで、他人事のように話す。
「ひどいわ~」
『茉莉もしかして怒ってる?』
「怒るわょ…公園じゃほったらかし、今は晒しもの…恥ずかしいかったんだから…」
『ふ~ん、で?どうしてほしい?』
「怒ってるって言ってるでしょ~」
茉莉が言い終わらないうちに、真希の口が茉莉の口をふさいだ。
『部屋、とってあるんだけど…』
「でも、まだ入れないでしょ。こんな時間じゃ…」
『だいじょうぶよ、心配いらないわ。いい?』
「…はい」
茉莉は、とにかく真希に抱いてほしかった。
つづく
「きゃあっ」
入ってきたばかりの女性が驚いて声を上げた。
(うわぁ~やあああ~見られてる。みんなが、みんながこっちを見てる…)
茉莉には、とても落ちた小銭は拾えない。真希の横にいたさっきのウエイトレスが、動けない茉莉に代わって小銭を広い、茉莉と真希を見比べて、拾った小銭を直接真希に手渡した。
「ありがとうございました。」
『こっちこそ、ありがとうね。』
真希は、小声でそのウェイトレスにだけ聞こえるように言うと、茉莉を抱きかかえ、周りの人達に軽く会釈をしてそこを出た。
エレベーターの中で、カーディガンを羽織ながら、茉莉はまた泣いていた。
『大騒ぎになっちゃったね』
真希はなきじゃくる茉莉の肩を抱いてまるで、他人事のように話す。
「ひどいわ~」
『茉莉もしかして怒ってる?』
「怒るわょ…公園じゃほったらかし、今は晒しもの…恥ずかしいかったんだから…」
『ふ~ん、で?どうしてほしい?』
「怒ってるって言ってるでしょ~」
茉莉が言い終わらないうちに、真希の口が茉莉の口をふさいだ。
『部屋、とってあるんだけど…』
「でも、まだ入れないでしょ。こんな時間じゃ…」
『だいじょうぶよ、心配いらないわ。いい?』
「…はい」
茉莉は、とにかく真希に抱いてほしかった。
つづく