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茉莉-51

画面の博子先輩と茉莉自身が、だぶって見えてしまい…クリトリスの刺激が心地よさを越え始めてきた。


(何故…これは偶然ではないのね、このままじゃ…みんなの視線の中で…逝っちゃうわ。逝かされたくないわ~)


パソコンのキーは、どれを押しても反応がない。電源コードを抜いたが、バッテリーで動いてしまう。

博子先輩の動画は、茉莉の前のパソコンにしか映ってないのがおかしい…


「うっ…ぃゃ…」


(小野さんの計画通りに、桜井君は逃げるに逃げられない迷路に入り、私の手のリモコンで弄ばれているとは、分かるまい…)


『説明はこれで終わります。ご静聴ありがとうございました』小野が隣りに座る頃には、茉莉は下を向いたままで、ブルブル振るえていた。

声を必死に堪えても、クリトリスは茉莉の意識に関係なく、快楽に導く刺激に反応してしまう。

ここまで来ては、茉莉がいくら足掻いてみても、逝かされる運命にある。


(すがる様な視線を小野に送るが、質問をしてきた部長達に丁寧に答えている)


『桜井君、この資料を皆さんに配って貰えますか』


「はい」と返事をやっとして、椅子から立ち上がるが、力が入らない。

『桜井君、皆さんが配るのを待ってますよ』


「はい、今…配り…ま…うっ…配ります」


『どうした、お腹でも痛いのか、トイレに行ってくるかね』


(まさか、逃げ出すチャンスをくれるのと小野を見つめた時に…)


「いやっ」


(油断した瞬間に、ローターが今までにない物凄い振動をはじめた事で、茉莉は股間を抑えつけて、声を出してしまった)


『トイレに行くのが「いや」なら、さっさと資料を配りなさいっ』


優しいと思った小野から、態度を変えて強い口調で怒鳴られて、益々動転が深まる中…股間に力を入れた分、快感が…さらに茉莉を追い込んで行く。

小野がスイッチを持つ部長にだけわかるように、手で合図を送った。


(止まったわ。チャンスだわ)


「お腹が痛いのでトイレに行ってきたいですが、退席して良いですか」


『やっと、喋れる様になった様だね。今のうちにトイレに行って、大も小も全て出し切ってきなさい』


「……」


無言で席を立つ茉莉に、みんなからの蔑む視線と薄ら笑いが目に入り、涙しながらもドアへ歩き出した。

広い会議室のドアまでわずかな処で、ローターがまた動きだした。


つづく

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