縄好き

茉莉の最初のショーが無事に終わったが、２人の様子を特別な思いで見ていた調教師がいた。

ここでの名前は高倉真希と名乗っていた。

真希は茉莉のショーを「緊縛moon」の一室で最初から見ていた。

志保に対しての、Ｍ調教やＳ指導をしていたので、出来栄えをチェックしていた。


現在はエミこと香奈をＭとして調教を始めたばかりであった…

茉莉を育てていたかったが、勤務先に大口の会員の常務がいたことから、田嶋が直々に調教する事で常務の了解を取り付けた経緯があっては、真希も身を引かざるをえなかった。

真希は田嶋から、麻縄緊縛を教わる師弟関係でもあり、調教を引き継ぐ事に、まったく異論はなかった。

田嶋は真希から茉莉の調教のひとつで｢会社内での資料室オナニー｣を聞き、この調教を利用して専属レディーに落とし込む策略を考え出した。


常務に、茉莉の上司の部長を会員にしてもらい、部長の協力も取り付けた結果、資料室のオナニーを監視カメラで撮影してからは、トントン拍子で事が運んできた。

専属レディーの調教は久しぶりになるが、今日初めて茉莉と会い、縛ってみて、｢縄にあう肌・躰だ｣と感心を深めていた。

茉莉には、個室ひとつがあてがわれ、一人前になるまで、この建物に住む事になっている。