美穂-143
山本は志保に向かい1~2歩脚を踏み出してから止まり、美穂に視線を送りテーブルのナイフを見た。
右手にナイフを握ると、志保に向かって真っすぐに歩きだした。
(くそぅ~、麻由美っ、山本がナイフを右手に握り、右手奥の拘束椅子に縛られてる志保に近づいているぞっ)
山本は、志保の横を通り越し、棚にたくさん置いてある赤い蝋燭と洗濯バサミを掴み、志保に戻り…麻縄で縛られた裸体の柔肌を見下ろしている。
蝋燭に火をつけ、志保の躰の上で垂らす蝋が溜まるのを待ち…乳房の真上に位置を変える…
もともと、館に来て誰かを競り落とし、この部屋で責めぬいて…未練を残さずに死ぬ。。。
途中迷いはあったが、美穂を逝かせて踏ん切りがついた…まずは、無心で志保を責めぬいてから…
「あぐいっああっ」