茉莉-5
(わたしって、痴女だわ~)
そう思うと、ますます気持ちは昂ぶった。
茉莉の降りる駅までは後2つ、反対側のドアが開き、またどっと人が乗ってきた。この駅はいつもそうだ。茉莉は背後の男ともども、扉に押し付けられた。
(えっ、うそっ…)
男は、ぎゅっと押されるその瞬間を待っていたかのように茉莉のスカートを大きくたくし上げ、両手を強引に茉莉の太股の間に差し入れ、パンストのその部分を破ったのだ。
左右に広げた裂け目から直接、指を茉莉の秘部に迫ってきた。これには、茉莉も驚いた。あわてて、何とか逃れようとしたが、体の前で、脱いだジャケットとバッグをかかえたまま両手を電車の扉に強く押し付けられ、動かすことができない。
お尻をひねるようにしてみたが、混んでいてそれも思うように果たせない。
男の指が侵入してきて、一瞬止った。