茉莉-40
『急いでるみたいなんだ。早くっ』
せかされて、茉莉は、しかたなくそのまま部長室に向かった。
「失礼します。桜井です」
「ああ。桜井君。まぁ、かけて」
茉莉は、竹内に促されて、応接用のイスに座る。
「急ぎの用だとか?なんでしょう?」
『急ぎって言うほどのことでもないんだが、資料室に一番よく出入りしているのは君だよねぇ』
「はっ、はい。たぶん…」
ドキっとしたが、冷静を装って答えた。
『実は、先日、掃除のおばちゃんから資料室でタバコの吸殻が落ちていたって報告があってね。どこも禁煙だが、特に資料室なんかで誰かが吸ってるとしたら、ちょっと問題なんでね』
(何のこと?わたしが疑われてる?)
「わたし、よく行きますが、わたしじゃないですよ。わたしタバコを吸いませんから」
『ごめん、ごめん。君だとは思ってない。ただ、そういう報告があったんで…、実は、監視カメラをつけたんだ』
せかされて、茉莉は、しかたなくそのまま部長室に向かった。
「失礼します。桜井です」
「ああ。桜井君。まぁ、かけて」
茉莉は、竹内に促されて、応接用のイスに座る。
「急ぎの用だとか?なんでしょう?」
『急ぎって言うほどのことでもないんだが、資料室に一番よく出入りしているのは君だよねぇ』
「はっ、はい。たぶん…」
ドキっとしたが、冷静を装って答えた。
『実は、先日、掃除のおばちゃんから資料室でタバコの吸殻が落ちていたって報告があってね。どこも禁煙だが、特に資料室なんかで誰かが吸ってるとしたら、ちょっと問題なんでね』
(何のこと?わたしが疑われてる?)
「わたし、よく行きますが、わたしじゃないですよ。わたしタバコを吸いませんから」
『ごめん、ごめん。君だとは思ってない。ただ、そういう報告があったんで…、実は、監視カメラをつけたんだ』